だいぶ前にYosh!が行ってきたとブログに書いた、森美術館で行われているターナープライズ展に、今日デンマーク人アーティストのMette Gronningと一緒に行ってきました。
予想以上に面白くて感激でした。モダンアートでは久々に、大竹伸朗を見たときみたいにワクワクしました。
中でもいろいろとメディアにも出ていたデミアン・ハーストは、ひときわ目を引くものがあります。彼の作品(馬の内臓各所のホルマリン漬けだった気がします)に初めて出会ったのは、ベルリンでした。その頃はまだ私にはそれを受け入れられるほどの余裕などカケラもなく、なんて残酷で悪趣味なんだろうと目を反らしました。見てやるものか!と。ヨーロッパ人はこれを許してしまうのか!と。
でも今観ると、また感覚は違いました。親子の牛のまっ二つに別れた身体のホルマリン漬けですが、その母牛の表情が、目が、子の目が、生と死だけでなくて、例えば息を絶えたその瞬間に何を考えただろう、誰を思っただろう、というような生々しい感情や心模様を思わせました。
デミアン・ハーストだけでなく、けっこう好きなウォルフ・ガン・ティルマンズの写真や、家をそのまま象った面白い作品のレイチェル・ホワイトリード、あとは名前を忘れてしまいましたが映像作品のすごく面白いのがありました。
気づけば夢中。頭に詰め込みすぎて頭が痛くなってしまいました。
写真はデミアン・ハーストとボノがデミアン・ハーストの「Di Capri」の前での写真。
なんだか良かったので。
東京に美術館が増えることは、大賛成です。でも金沢21世紀美術館のような美術館が東京にあったらいいのにな、と思います。でもそのためには人口が多すぎますね。やっぱり自分から金沢に行くのがいいんでしょうかね。