奈良美智
みなさん、上の絵をご存知だろうか?
おそらく何処かで目にしたことはあるはず…
世界的に有名なアーティスト、奈良美智(なら・よしとも)さんの作品の一つです。
彼の作品はニューヨーク近代美術館(MoMA)に収蔵されているなど、オークションなどでは1枚1億円以上の値が付くこともあります。また、ハリウッドスターをはじめ著名人からも支持を受け、今や彼の作品は世界中の美術館の目玉作品となっているのです。
その奈良さんが2月上旬に、ニューヨークで逮捕されていたというニュースを見ました!
なんでもをNYの地下鉄『ユニオン・スクエア駅』で落書きをしたとして、捕まったそうです。
もちろん、ルール(法律)を破るのはいけませんが、彼の手で描かれたものは果たして落書きなのだろうか?
英国でもBanskyというグラフィティアーティストがいます。彼の反戦運動をモチーフとした(英国政府やアメリカ政権を皮肉った)グラフィティはロンドンをはじめ街の至る所で目撃することが出来、新聞には『Bansky出現!』と新作が描かれれば一つのニュースとして取り上げられる程の人気です。
清掃員がただの落書きだと思って数億円の価値ともいわれる彼の作品を消してしまったというニュースも多々あります。
彼の育ったブリストルでは、市民の過半数以上の支持を得て、街中に描かれた彼のグラディティを自治体が保護しています。
私も彼の影響を多く受けましたし、わざわざブリストルを訪ね、彼の育った街を観光すると共に作品を見てきました。民家の壁にかかれていたり、運河沿いに停泊しているボートの水面ギリギリに描かれていたり、何だか宝探しをしているみたいで面白かったです。
やってはいけないことを犯してしまうのは犯罪ですが、アートなのか落書きなのかは、紙一重なのかもしれませんね。