あるミーティングの帰り道、早く行かなきゃっ!とずっと思っていた「Tokyo PICASSO」展の片方、国立新美術館でやっている「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」に、刺激をもらいに行ってきました。
ピカソ様… 本当に彼は神様かと思います。芸術の神様。もう、いちいち感動します。
個人的に今回、忘れられない作品となったのは『朝鮮の虐殺』と『フランソワーズの肖像』でした。その2枚は隅から隅まで覚えるほど凝視しました。凝視し過ぎて目が乾いて、涙が出そうでした。
私が師匠である長友さんから教わった数々の中でも一つ、今でも本当にそうだなぁと思うことは、絵の展覧会などに行ったときは、自分の好きな作品をいくつか決めて凝視しなさい、というもの。1分も眺めていれば、画家の気持ちがわかってくる。「1分眺めるということを、みんなしているつもりでもしてないんや、1分って結構長いもんやで。そうじゃなきゃ、行く意味がない」とおっしゃっていました。本当なんです。1分眺めていると、一目見た時には気づかなかったことに、たくさん気づくんですね。なんでここにこのモティーフを入れたんだろう、という疑問から、ああ、これが理由かも、という答えまで、自分なりの解釈ですが見えてくる気がするんですね。長友さんに初めて出会った5年ほど前、そう言われたんです。これこそが絵画鑑賞というものだと学んだものです。
次はサントリー美術館に「巨匠ピカソ 魂のポートレート」を観に行きたいと思います!
みなさまは絵画を見る時、どういうふうに観ていますか?